
こんにちは、国際薬膳師・薬剤師のisaです。
皆さん体調は崩されてはいませんか?子供の学校でもインフルなど風邪が流行っているようです。
この時期は秋分前後でもなお残る「暑さ(残暑)」と、秋特有の「乾燥」が混ざり合い(温燥といいます)、体に熱がこもりつつも、内側は乾いているためバテやすく体調を崩しやすいデリケートなタイミングです。
なので今回の薬膳は残暑と乾燥が交差する秋分の体にピッタリな「鴨肉と秋ナスのつけ蕎麦」をご紹介します。
♦中医学(薬膳)の視点
秋分を過ぎても昼間の暑さが残るこの時期は、夏の疲れ(内熱)が体に残りながらも、秋の乾燥によって「潤い」が不足しやすくなります。
◎鴨肉(滋陰清熱…じいんせいねつ):薬膳において鴨肉は、体にこもった余分な熱を冷ましながら、必要な潤いを強力に補う「滋陰(じいん)」の優秀な食材です。同時にエネルギーや血も補ってくれるため、夏バテを引きずった体に最適です。
◎秋ナス(清熱活血止血…せいねつかっけつしけつ):体の熱を涼し、血の巡りを良くする働きがあります。夏の間に溜まったほてりを取り除いてくれます。
◎蕎麦(理気・下気消積…りき・かきしょうせき):胃腸の働きを整えて消化を助けつつ、体内の余分な熱を優しく逃がしてくれます。
♦西洋医学の視点
季節の変わり目は自律神経が乱れやすく、血管の健康や代謝を維持することが疲労回復の鍵となります。
◎不飽和脂肪酸とビタミンB群:鴨肉には、コレステロール値を下げる働きのある良質な「不飽和脂肪酸(オレイン酸やリノール酸)」が豊富です。さらに糖質や脂質の代謝を促す「ビタミンB群」が多く、疲労回復を強力にサポートします。
◎ナスの抗酸化作用(ナスニン):ナスの皮に含まれるアントシアニン系ポリフェノール「ナスニン」には強い抗酸化作用があり、夏の紫外線によって体内に溜まった「活性酸素」を取り除きダメージを受けた細胞をケアします。
ナスニンは皮にしか含まれていないため、ぜひ皮ごと調理して摂るのがおすすめです!
◎蕎麦のルチン:蕎麦に含まれるポリフェノールの一種「ルチン」は毛細血管を強くしなやかにし、血流をスムーズにします。
それでは、残暑と乾燥に負けない体をつくる「鴨肉と秋ナスのつけ蕎麦」の作り方をご紹介します。
【材料5人分】
・蕎麦(生麵・乾麺オケですが蕎麦湯も飲めますと表示しているものを):一人前乾麺100g×5
・鴨肉(スライス):200g
・秋ナス:120g(1本)
・椎茸:30g
・醤油:大さじ4
・みりん:大さじ3
・砂糖:小さじ1/2
・塩:小さじ1/2
〈出汁:1000ml〉
・水:1000ml
・鰹節:20g(だしパックでもOK)
・昆布:1枚
・刻み海苔、青ねぎ:各適量
【作り方】
①鍋に水を入れ、昆布を入れ沸かし、そこに鰹節(出汁パック)を入れ煮だし濾して出汁を取っておく。
ナスは半分に切り、味がしみ込みやすくするため斜めに切り込みを細かく入れ一口大に切る。椎茸はスライスしておく。

②鍋に油を引きナスを入れ軽く焼き目がつくように焼いておく。焼けたらお皿に取り出しておく。

③鍋に油をひき鴨肉を軽く焼く。そこに焼いたナスと椎茸を入れ①の出汁を入れて煮る。

④ ③に醤油とみりん、砂糖と塩を入れ味を整える。薄いようなら塩を足す。つけ麺なので味は濃いめに。

⑤蕎麦を茹でて水であらい水気を切って皿に盛る。仕上げに海苔をのせる。熱々のつけ汁に冷たい蕎麦で召し上がってください。

私は十割が好きなので、十割で。鴨の旨味いっぱいのつけ汁とナスのハーモニーが最高ですよ。ルチンは水に溶けだしやすいため、ぜひ最後に蕎麦湯をつけ汁と割って飲んでください。
※本記事は一般的な薬膳・食事療法をベースとした情報であり、特定の疾患の治療や疲労回復を保証するものではありません。体質や症状には個人差があります。季節の変わり目の体調不良が重い場合、長く続く場合は、決して無理をせず専門医の受診をお勧めします。

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